2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧
昭和61年11月20日 遺言無効確認等 最高裁判所 第一小法廷判決 ポイントは? 不倫相手への包括遺贈は“公序良俗”に反するのか?が争われた事件です。 判決では、以下の点を考慮して判断をしています。 ・パン田とワン子は7年間も半同棲状態だった・ワン子は生…
昭和61年12月16日 最高裁判所 第三小法廷判決 ポイントは? 海が所有権の対象になり、登記をすることも出来るのかどうかが争われた事件です。結論は簡単なもので「海は土地じゃないから登記できない」というものです。「昔から海のまま」であったことを理由…
昭和39年10月15日 最高裁判所第一小法廷判決 ポイントは? 権利能力なき社団の成立する要件は何か? 権利能力なき社団が取得した財産はどうなるのか?が争われた事例です。 まず、権利能力なき社団の成立する要件としては、 ・団体としての組織をそなえてい…
大正13年10月7日 大審院 民事部連合判決 ポイントは? 土地というのは、一筆ごとに登記されるので売買をするとしても、一筆単位でないと売買の対象にならないのでは?ということで争いになった事例です。 結論としては、一筆を分筆(一筆を分けること)しな…
昭和44年2月13日 最高裁判所第一小法廷判決 ポイントは? 民法第21条では「制限行為能力者が行為能力者であることを信じさせるため詐術を用いたときは、その行為を取り消すことができない。」と定めています。詐術つまり、騙して契約をした場合にまで被保佐…
大審院 明治38年5月11日 第一民事部判決 *実際の事例があった当時は成年後見制度はなく、禁治産と呼ばれる制度でした。マンガでは分かりやすくするために現在の制度に置き換えています。 ポイントは? 意思能力がない人を守る制度として、成年後見制度があ…
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平成20年10月10日 預金払戻請求事件 最高裁判所第二小法廷判決 ポイントは? 振込依頼人(泥棒パン田)とその受取人(三毛にゃーこさん)の間にその金銭を受け取るべき、法律関係が無い場合に預金の払い戻しを請求することが権利の濫用に当たるかどうかが争…
大審院昭和7年10月6日第1民事部判決 ポイントは? 胎児はどの時点で権利能力を得るのか?が争点となった裁判です。もしこれが胎児の時点(産まれる前)に権利能力を得ることができるとすると、カラス田と電車会社の間での示談で胎児の問題も解決したとされ…
昭和10年10月5日 妨害排除請求事件 大審院判決 ポイントは? その土地の所有者であって、権利を行使する法的な裏付けがあったとしても、その権利の行使を“権利の濫用”を理由に認めないとしたこと。所有者だからと言っても何でもかんでも、法律で保護する訳で…